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あらゆる有価証券は、
(現金/小切手・トラベラーズチェック[紛失保険付き金券]・クレジットカード/ 預金通帳・現物預り証/商品券・サービス券・割引券・ポイント・ 福引券・乗り物券・ゴルフ等の会員権/手形・借用書・ローン契約書・債券/ 株式証券/保険証券等。 ・・・数十年前までは全て紙だったが、 乗り物券やポイントの多くが磁気化され、 最近はポイントや株式の電子化が進んでいる) いずれも、ある人A(債務者・証券発行体)が作った“借財証書”である。 借財証書の発行体Aは、証書記載の契約で定められた時に、 証書の所有者Bへ 財(証書の契約条件による。現金or物orサービス)を 返す・渡す必要がある。 逆に言えば、“借財証書”は 証書の所有者Bにとって “証書の発行体Aへ財を請求する権利”を持っていることの証明書なので、 証書自体が“価値ある資産”である。(だから有価証券と呼ばれる。) 資産なので、基本的には転売[名義変更]や貸借が可能である。 ※転売・貸借が不可だったり/多額の手数料がかかる契約のものもあるが。 ------------------------------- では、有価証券の“価格”はどのように決まるのだろうか? ⇒ 【答】 市場で取引される場合、 その有価証券の 需要と供給のバランスが取れた所で決まる。 ・リスクが低い割に 価格が高いと感じられれば 価格は上がり、 ・リスクが高い割に 価格が安いと感じられれば 価格は下がる。 また、有価証券の場合“価格”の他に “金利”・“利子”・“利息”・“利回り”という言葉がよく使われるが、 これらは全て同じものなのだろうか? それとも別物なのか? ⇒ 【答】 全て同じもの。 有価証券の“金利・利回り”の値はどのように決まるのだろうか? “金利・利回り”は“価格”と関係があるのか? ないのか? 関係があるなら、どんな関係式か? その関係式はいつでも成り立つのか?場合によって式が異なるのか? ⇒ 【答】 利回り={(満期時の償還額-市場価格)/ 市場価格 }^(1/満期までの年数) 「高利息(ハイリターン)・元本保証(ローリスク)」 と謳って 投資を勧めてくる人が時々いるが、 一方で 昔から 『うまい話には裏がある』 『ハイリスク-ハイリターン、ローリスク-ローリターン』 という諺がある。 「ローリスク-ハイリターン」の投資を勧めてくる人たちは みんな詐欺師なのか?(あるいは詐欺師に騙されているのか?) それとも、たまには『うまい話』『ローリスク-ハイリターン』もあるのだろうか? ⇒ 【答】 うまい話を装ってくる話には裏事情がある。 ただし、うまい話は世の中に溢れ返っている。 それを見つけ出すには 財の仕組みについての「分析力」が不可欠。 仮に『ローリスク-ハイリターン』がないとしても、 『ハイリスク-ローリターン』はあるのではないか? ⇒ 【答】 ハイリスク-ローリターンはある。 (例. 『ローリスク-ハイリターンのうまい話』は 全て ハイリスク-ノーリターン) “リスク”と“リターン”は数値化できるのだろうか? ⇒ 【答】 極めて困難。 事実上 不可能。数学で習う“期待値”との関係はどうなっているのか? その関係を教えてくれるのが“金融工学”か? ⇒ 【答】 ブラックジャックのようには計算できない。人間心理が絡むので。 なぜ“金融工学”を駆使していたはず(?)の 投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻したのか? ひょっとしてリーマンは“金融工学”を知らずに投資していたから破綻したのか? ⇒ 【答】 金融工学を駆使していたが、その考え方に欠陥があった。 欠陥がない金融工学は ないと考えている方がよい。 完璧な金融工学=「ヒトの心理を完全に予測できる心理学」に略等しい。 そんなことは 限りなく不可能に近いはず。 米国の低所得者向け住宅ローン債券(サブプライムローン債券)に 不渡りが続出するまでずっと、最上級の評価格付けAAA[トリプルA]をつけていた ムーディーズやS&P等の「格付け会社」の目は節穴か? ⇒ 【答】 節穴。 格付け会社は勝手気ままに各国の国債や社債に格付けをしているが、 “金融工学”にしたがって格付けをしているのか? ⇒ 【答】 金融工学にさえ従ってない。 偏見に満ちている。 アングロ・サクソンを世界No.1格付けにすると決めている。 そもそも「格付け会社」はいったい何者か? ⇒ 【答】 ただの民間予想屋。競馬予想と同じ。格付け会社の収入源は何か?格付け会社のオーナーや経営陣は誰か? ⇒ 要調査。恐らく金融界を支配している勢力が大株主。 格付けが変わると、その有価証券の価格や金利は変わるのか? ⇒ 【答】 格付けを信じる投資家が多い場合は 変わる。 日本の国債の格付けはアメリカより格段に低いが、 ふつうは格付けが低い債券ほど金利が高いのではないだろうか? 日本国債(10年満期)の利回りが年1.5% -アメリカ国債(10年満期)の利回りが年4%なのと矛盾ではないか? ⇒ 【答】 後述。 金利に関わる要因は 信用力以外にも2つあるので、少し複雑。 日本はずっと不況なのに なぜ円高が続くのか? ⇒ 【答】 日本の不況(デフレ)= 日本の物価下落 = 物に対する日本円の増価。 ふつうの国はインフレ = 物価上昇 = 物に対する通貨の減価 なので、 日本円は 他国通貨に対して円高になるのが自然。大地震が起きて日本が弱った時に なおさら円高になるのはなぜか? ⇒ 【答】 日本のデフレ不況が深まる、と予想されれば 円高になるのが自然。ひょっとして 円はドルよりも強い最強通貨なのではないか? ⇒ 【答】 日本は政府・民間とも アメリカへお金を大量に貸している国。 お金を貸している国の通貨が 借りている国の通貨より強いのは自然。 ところで、国債の金利は国が操作できるのか? ⇒ 【答】 中央銀行が国債を売買することで 金利を操作できる。 これは中央銀行の通常業務。(買いオペ・売りオペと呼ばれる。)操作できる場合/できない場合の違いは何か? ⇒ 【答】 市場が 中央銀行の売買方向と逆の売買を猛烈に行えば、 たとえ中央銀行といえども 金利を制御できない可能性がある。 国債の金利と、その国の他の債券の金利の間には、相関関係があるのか? ⇒ 【答】 通常は どの国でも国債金利が最も低い。 ただし、借金返済能力が高い会社と 低い国なら 金利逆転は充分ありえる。ある国で債券が売られて安くなると、必ずその国の株も売られて安くなるのか? ⇒ 【答】 そうではない。 例えば好景気になってこれば、債券を売ったお金で株を買う人が増える。 --------------------------------- 有価証券は、そのモノ自体に価値がある”現物”ではなく、 所詮、発行体Aの“約束証書”にすぎないので、 約束が果たされず無価値の紙屑になってしまう可能性[リスク]がゼロではない。 また、無価値までいかなくても 価値が下がる[減価]リスクは、あらゆる有価証券で常にある。 (ここでは余談になるが、 実は、有価証券に限らず有価物・現物でも減価=値下がりリスクがある。 つまり、世の中の全ての物事には減価リスクがある。 ただ、何かが減価する=他の物事が増価する、という意味なので、 どこかで所有資産が減価[=損]したとしても、 挽回するチャンスは世の中に満ち満ちている。 したがって、特定の何かの目先の値動きに一喜一憂したり/ 打ちのめされて気力を失ってしまうのは近視眼的である。) 有価証券の“減価リスク”は次の3つに大別される。 ① 発行通貨種が減価するリスク [発行通貨国の物価上昇リスク+為替下落リスク ↑ 各国間のお金の流れや政策や事件の影響を受ける] ② 発行体が約束を果たさずに踏み倒すリスク [発行体の不渡り・デフォルト・倒産リスク ↑ 資金繰りがつかないこと=手元資金不足が原因] ③ 発行体が 配当金・利子を将来減額するリスク [発行体の将来利益(収入力)低下リスク ↑ 発行体に収入を得る力がない割に支出が多いことが原因] これらのリスクの合計が、 有価証券の価格・金利に反映される。 まずは、比較的単純な民間会社発行の有価証券について考えてみよう。 あらゆる有価証券=“A発行の借財証書”は、 (実は有価証券に限らず、あらゆる現物も) 至極当然のことながら *減価リスク/リターン比が昨日より高いと思われると、 買い手が減って-売り手が増えるので、価格が下がる。 (=金利・利率が高くなる=利鞘が大きいハイリターン。) *減価リスク/リターン比が昨日より低いと思われると、 買い手が増えて-売り手が減るので、価格が上がる。 (=金利・利率が低くなる=利鞘が小さいローリターン。) これが『ハイリスク-ハイリターン、ローリスク-ローリターン』 の諺の意味である。 要するに、あらゆる財(有価証券・有価物)は その財に対して 世の中全体が感じているリスクを反映した リターン(価格・利率)へ 時々刻々と更新されている。 したがって、 『ローリスク-ハイリターン』の旨い投資話を 誰かが単に持ち込んでくることはあり得ない。 必ず裏がある。リスクがある。 ただし、世の中の人が『ハイリスク』と思っている財の仕組みをよく分析し、 実は『ローリスク』だ、と見切って買うことは可能。 (その分析予想が正しければ後に値上がりして得し、 間違っていれば値下がりして損する。) また、世の中の人が『ローリスク』と思っている財の仕組みをよく分析し、 実は『ハイリスク』だ、と見切って売ることも可能。 (その分析予想が正しければ後に値下がりして損を免れ、 間違っていれば値上がりして得をしそこなう。) 売りたいものが手元にない場合は、 「他人から借りて、それを売り、後で買い戻して、借り主へ返す」 いわゆる“空売り”という方法がある。 (値下がり予想が正しければ得し、間違っていれば損する。) 「今は手元にない財の将来価格を予想して売買する」という点で、 “購入予約[ヘッジ]”・“先物取引”も、空売りと同じ種類の手段。 ○:先物買いや購入予約をした後に、その財が予想通り値上がりすれば得。 ○:先物売り(空売り)をした後に、その財が予想通り値下がりすれば得。 ×:先物買いや購入予約をした後に、その財が予想に反して値下がりすれば損。 ×:先物売り(空売り)をした後に、その財が予想に反して値上がりすれば損。 すべては 将来予想が当たるかどうかに懸かっている。 その際、 *自分の予想が、世の中全体の予想と異なっていると、 ハイリスク-ハイリターン。 (世の中の予想が間違っていれば、 いずれ価格は自分の予想通りに反転する。 正しく分析・予測できれば、実はローリスク-ハイリターン。) *自分の予想が、世の中全体の予想と同じだと、 ローリスク-ローリターン。 (ただし、いつかは値動きのトレンドが変わり、 その際 しばしば急激に価格が変わるので、 その変化を予測できないと、実はハイリスク-ローリターン。) 結局、、 “世の中の予想・常識に反すること[変化]が起きる”のを予知する 「分析力」からしか生まれない。 もっと言うと、数多くいる他人が起こす[変化]を予想しきるのは難しいので、 自らが 世の中の常識を上回る[変化]、具体的には技術改良、 好ましくはトレードオフ関係を解消する技術革新[イノベーション]を先導すること、 そのための“システム機能分析・問題原因分析→適切な開発目標設定”をすることが 『ローリスク-ハイリターン』への近道。 「未来の変化を予測する最良の手段は、変化を自ら創り出すこと」という格言そのものである。 世の中の当業者の技術常識レベル[技術水準]を超える 性能↑・故障↓・コスト↓を実現するイノベーション[技術革新]をすれば、 進歩性があるに決まっており、特許権を20年確保できる。 その後の技術改良競争でも負けず、 製造コストを上回る価格でも商品を買いたがる人が居続ければ、 少なくとも20年は利益を確保できる。 その成功報酬を会社から本給で受け取り、 さらに、予め自社株へ投資しておいて株価の値上がりを待てば、 儲かって儲かって仕方がないはず。 なお、稼いで 築いた資産を 何かの拍子になくしてスッテンテンになっても、 “健康”+“問題分析力~解決力” =“技術革新力”・“カイゼン力”さえあれば イチから立て直せる。 ----------------------------- <各有価証券の意味> *各国の現金(貨幣) = 各国の中央銀行券 = 各国の中央銀行が発行した、無利子の借金証書(負債) *各国の国債(財務省証券) = 各国政府が発行した、利率固定型の借金証書 *地方債(県債・市町村債) = 地方自治体が発行した、利率固定型の借金証書 *公社債 = 政府や地方自治体が出資している公社が発行した、利率固定型の借金証書 *民間社債 = 民間会社が発行した、利率固定型の借金証書 *手形 = 借金した人・会社が発行した、利率固定型の借金証書 *株式 = 会社が発行した、利率[配当金]変動型の借金証書 *金券や商品券や永久不滅ポイント = 民間会社が発行した無利子の借金証書 *期間限定のポイントや割引券や福引券 = ある期間が過ぎると失効する 無利子の借金証書 *保険証書 = 保険会社が発行した、 契約内容を将来満たした時に契約保障金額を支払うことを約束する証書。 掛け捨てタイプと積立タイプ(お祝い金や解約返戻金を出す)がある。 *預金通帳 = 契約で決められた時に、 銀行(証書発行体A)が預金者(証書名義人[保有者])へ 借りていたお金[預金]を返すことを記した有利子の借金証書。
by hugoniot
| 2011-06-05 17:23
| 経済
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