人気ブログランキング | 話題のタグを見る

TIPS


経済・仕事(知的財産・モノ作り)・科学、ポジティブシンキング(モチベーションup、メンタルヘルス)、地球環境、歴史、ゴルフ・野球、囲碁・・・手当たりしだいに理詰めで追求!
by hugoniot
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
フォロー中のブログ
カテゴリ
リンク集
以前の記事

【重要】”矛盾がない仮説”を立てることを目指す

紫外線硬化性の塗布膜を 紫外線硬化する時に、スジが出てしまうらしい。
協力部門(製造部)が最近 解析実験をしている。

搬送速度をふったり、紫外線照射量をふったり、フィルム加熱量をふって
スジの発生箇所、発生強度を 評価した結果が出てきた。

そこで、後輩から相談を受けた。
 (休憩室での気軽な雑談感覚。
  こういう話は会議室を取ったり、関係者のスケジュール調整をするまでもない。
  どんどん 茶飲み話程度の気軽さで、ディスカッションすればいい。)
「このスジの 発生メカニズムは何だと思う?」と。

先週も聞かれて 同じ仮説を 即答した。
その時に比べて解析実験データが 豊富になったんだけど、それと 僕の仮説は矛盾しない。
 (つまり、仮説を支持するデータが 増えてきた、ということ。)

この仮説を立てるコツがあるんだよね~。
僕は 特許を通じて、また社内あちこちの課題解決事例を通じて、そのコツをつかんだ。
でも なかなか、そのコツを 他人に伝えることができなくて困ってた。
 (最上位目的→上位目的→中位目的→下位目的→達成手段→更に具体的な達成手段・・・
  と ダブリ・漏れなくMECEに 砕いていけばできるから、それを勧めてるんだけどね・・・。
  でも技術現場の人は、逆の 具体的な実験結果→推定メカニズム という思考回路だから
  メカニズムから先に考え始める思考回路に慣れてない。 ここがコツ普及の難しいところ。)

でも、ついに後輩が 完全に理解しそう☆ あと一息!!


*具体的な物事から 抽象化・上位概念化・一般化する(メカニズム推定する)事を ”帰納”と呼ぶ。
*上位概念・上位目的・原理・メカニズムから 具体的な物事を導き出す事を ”演繹”と呼ぶ。

ほとんどの人は ”帰納”の思考回路なの。
   ・・・僕は ”演繹”の思考回路を勧めてる。
      発明問題解決理論TRIZ/USITも、全体最適理論のトヨタ生産方式TPSやTOCも、
      品質工学QEも、価値工学VEも ”演繹”の思考回路が基本。
   ・・・もっと言えば、数学も 法律も ”演繹”の思考回路が基本。

大事なのは、
『仮説を立てて、それで実際に起きてる現象が矛盾なく説明できるか?』 と考えること。
『仮説を立てて、それで矛盾なく 望みの現象を引き起こせそうか?』    と考えること。

『理想を目指して、全てを矛盾なく体系立てて(ダブリ・漏れなく 科学的に)結びつける。』

と言い換えてもいい。


仮説を立ててから行動を起こせば、
もし不満足な結果が次に出た時に 仮説のどこが間違っていたかを すぐ考えることができる。
  ⇔ 仮説を立てずに行動すると、次の行動を取るのが極度に遅くなる。
    最悪の場合は思考停止に陥り、堂々巡りの蟻地獄に陥る。。

理想を求め続ければ、諦めない。 必ず前進し続ける。 だから達成できる可能性大。
ただし 科学的にどうしても不可能な所にぶち当たったら、すぐに諦める。
そうすることで、科学原理に逆らうことなく 解決が待たれている課題へ取り組める。
多くの課題に取り組めば取り組むほど、多くの成果が挙がるのは 当たり前。

この考え方が、 仮説設定力、分析力、課題形成力、問題解決力なんです。 
”演繹”力、”帰納”力と言ってもいいし、 思考力といってもいい。
頭の良し悪しと言ってもいい。


世の中に 天才なんていない.。(たぶん。)
でも 訓練を積んだ挙句、抜群の思考力を持っている努力家はいる。

大前研一さんはそう。 アインシュタインもそう。
でも、誰でも 『書きながら考える』ことをすれば、あっという間に 近づけますよ。
それが ここ数年、僕が思考回路を研究してきて 辿り着いた結論。


ここで、アインシュタインが残した言葉を紹介します。
 http://kuroneko22.cool.ne.jp/einstein.htm
 http://www.great-saying.com/w-einstein02.html より抜粋。 

『私は天才ではありません。ただ、人より長く一つのことと付き合っていただけです。』
『大切なのは、疑問を持ち続けること』
『結果というものにたどりつけるのは、偏執狂だけである。』
     → 無矛盾の追及 = 矛盾に疑問を持ち、メカニズムを考える事が重要。

『空想は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。
                ―「科学について」―  』

     → 目前の具体的物事に囚われず、
       全てが矛盾しないメカニズムを考える=仮説を立てる=空想する事が重要。
 
by hugoniot | 2007-06-21 19:00 | 科学
<< 再生可能エネルギー、原子力エネ... 【最重要】科学者がホントのこと... >>


検索
タグ
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧